2010.03.07 Sunday
感動を与えて逝った12人の物語―1000人の死を見届けた医師が書いた
感動を与えて逝った12人の物語―1000人の死を見届けた医師が書いた
大津 秀一
ホスピスに入り、自分の死を意識しながらの最後の人生。
自分だったらどう生きるんだろうか?
後悔でいっぱいの日々になってやいないか?
死に際でも穏やかに、そして、死の直前でも人に良い影響を与えられるよう、
できうる限り後悔しない生き方を選択していこう。
自分が引っかかっていることへの解釈として、「おわりに」で著者が書いていたことを引用しておく。
以下、抜粋−−−−−−
多くの宗教なき日本人のかつての善悪の基準は、道徳心や恥の文化であった。
しかし個人主義が輸入され、そこに宗教がなかったから大変なことになってしまった。自らの幸福を追求するために、他者を犠牲にすることを厭わなくなってしまった。
「自分最優先社会」「自分以上に偉い者がいない社会」
これは、宗教がある国では究極的にはありえない考えだろう。それらの国では、自分の上に神がいるからだ。
諸問題の根底にある問題は、「日本人のモラル低下」であり、改善すべきは、死生観と人生観と、そして道徳心である。
「人はその生き方を他者に刻むために生きている」